連載・特集

2019.7.12みすず野

 昨今の夏はあまりに暑くて、猛暑、酷暑のマイナスイメージが定着してしまったが、冷夏に比べると、暑いほうが夏の風情は格段に増す。夏祭り、みこし、縁日、夕涼み、露店、かき氷、金魚すくい、蚊取り線香、花火...。縁日とは神や仏との縁のある日を指し、参詣すれば御利益があるとされた◆人々が集まるから、参道などに露店が並ぶようになり、楽しみの要素が増していった。「生まれも育ちも葛飾柴又、帝釈天で産湯を使い―」のフーテンの寅さんは、テキ屋(露店商)を生業とし、口が達者で、縁日とは切っても切れない人物だった。実際ああいう人がいたのではないか◆縁日と言えば、浴衣姿の男女や家族連れを連想する。同じ浴衣姿でも最近の子どもに多いのが、上は浴衣っぽい合わせ、下はレース付きのヒラヒラスカート、足元はスニーカーなのだとか。帯は? と思うけれど、浴衣事情も時代と共に変容してゆくようで◆浴衣を着て街に出かけませんかと、ことしも「ゆかたキャンペーン」(実行委員会主催)が始まる。15日の夕はオープニングイベントとして、松本駅前盆踊りが開かれる。何だか楽しそうである。

連載・特集

もっと見る