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悩みに寄り添う支援学ぶ 安曇野でゲートキーパー講座

 悩みを抱えている人を支援し、自殺を防ぐ「ゲートキーパー」の養成講座が29日、安曇野市豊科交流学習センター・きぼうで開かれた。NPO法人・日本ゲートキーパー協会(新潟県三条市)の主催で、県内外からカウンセラーや企業の保健師ら約20人が受講し、身近な人の悩みに気付いて話を聞くコミュニケーションの方法を身に付けた。

 同協会員の宇野浩さんが講師を務め、ゲートキーパーの役割である▽普段と違う様子に気付く▽声掛けする▽話に耳を傾ける▽専門家につなぐ―の4点を説明した。声掛けは「頑張れ」などと意見を押し付けずに「何かあったの」「私でよければ話してみない」と味方になりきり、自殺のサインがある場合は「死にたいほどつらいんですね」「話してくれてありがとう」と共感や感謝を示し、生きる約束を取り付けることが大事だとした。宇野さんは「シンプルなメッセージが相手の心に届く。勇気を持って半歩を踏み出して」と声掛けを呼びかけた。
 全国の自殺者は昨年は2万840人(前年比481人減)と年々減少しているが、依然2万人を超える状況だ。安曇野市自殺対策計画では、ゲートキーパー研修の受講者数が平成29年は85人で、令和4年度に800人以上に増やす目標に掲げる。同協会の講座は市内では初開催で、理事の窪田明美さん=山形村=は「大事な人が元気なうちに早めに変化に気付いて適切な対応ができる人が増えるように、草の根運動で活動を広めていきたい」と話していた。