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明科東川手峰方の六地蔵石壇 住民が手直し

 安曇野市明科東川手峰方地区の生坂村境近くに祭られている「六地蔵」の石壇がこのほど造り直された。崩れそうになっているのを見かねた峰方出身の塩入正勝さん(85)=明科中川手=の家族や親戚、地区の有志が手弁当で石を積み、コンクリートで固めた。帽子と前掛けも新調した。「お地蔵様も喜んでくれているようだ」と関わった人たちの笑顔が広がっている。

 六地蔵は国道403号の柏尾橋近くから東へ2㌔ほど入った場所にある。集落へ向かう道は、古くは善光寺街道の裏道として使われていた。
 塩入さんは幼い頃から、母の信江さんと一緒に六地蔵にお参りしてきた。石の地蔵6体が載る石壇が、石が欠けたり砂が流出したりと今にも崩れそうな不安定な状態になっているのを見て、「どうしても六地蔵様を助けたい」と思ったという。
 松本市に住む長女一家や県内外の親族に協力を求めたところ、10人ほどが駆け付けた。4月下旬に地蔵の魂抜き法要を営み、地区出身の住民2人も加わって1週間かけて修復作業をした。使った石やコンクリートは軽トラックの荷台5、6台分の量になった。
 新たにお供えを置くアルミ製の台と、手作りの木のさい銭箱を設けた。布の赤い帽子と前掛けは塩入さんの孫のお手製だ。塩入さんは「人の通りはないと思っていたが、既にさい銭を入れてくれた人がいる」と驚き「六地蔵様にはこれからも地域が平和であるよう見守っていてほしい」とほほ笑んだ。