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南木曽小4年生が土砂災害の知識深める

 中学生1人が犠牲となった平成26年7月9日の南木曽町土石流災害から丸5年となるのを前に25日、土石流が起きた梨子沢で、近くの南木曽小学校4年生が「砂防教室」を受けた。災害後に建造された砂防ダムの前で、土砂災害に関する知識を深め、早めに避難する大切さを学んだ。

 教室は毎年この時季、国土交通省多治見砂防国道事務所が開いている。4年生45人が20分ほど林間の坂道を上り、砂防ダム近くまで出掛けた。
 子供たちは大量の土砂が勢いよく沢を流れ下る過去の記録映像を見ると「速っ!」と声を上げ、森が丸ごと斜面を滑り落ちる様子には「山がスキーをしているみたいだ」と驚いた。砂防国道事務所上松出張所長の川島和義さん(44)は「自然の力は大きく、砂防施設があっても皆さんを守れないこともある。おかしいと思ったらまず逃げて。どこに逃げたらいいかしっかり勉強しておいて」と呼び掛けた。
 4年生は26年当時、年中園児で災害を克明に知る子供は少ない。一過性の教室とならないように事前学習もしてきたといい、自分も南木曽町に暮らす堀淳教諭(53)は「災害の記憶の風化を防ぐ学習機会をいただきありがたい」と感謝した。