政治・経済

松本中心街で新ホテル次々開業へ 外国人客の取り込み狙う

工事が始まったザ・セレクトン松本(仮称)の建設予定地

 松本市中心街で今夏から来年にかけて三つのホテルが開業する。外国人旅行者の増加などで需要が増えており、その取り込みを狙うホテルが多い。宿泊の選択肢が広がることで観光地の魅力が高まることが期待される。ただ、それらとは別に現在計画中も含めて数年で中心街のホテルの総客室数が現在よりも3割程度増加すると試算する関係者もいて、観光客の入り込みが減る冬季を中心にホテル間の競争も激化しそうだ。

 松本城西側のこまくさ道路沿いの空き地では、ホテル経営などを手掛けるエフ・イー・ティーシステム(東京都)が、5階建てのザ・セレクトン松本(仮称)の建設を進めている。来春以降の完成・開業を目指している。
 中心街ではほかに、伊勢町通りにいろはグランホテル松本駅前(中央1)が7月28日に開業する。地上9階建てで153室の客室を備える。ツインとダブルルームを中心とし、客室の内装は階によって三つのテーマに分かれる。松本駅前には日通松本パーキング跡に東横イン松本駅東口(仮称)が建設中で、今冬の開業を目指す。13階建てで客室数は311室を予定している。
 松本ホテル旅館協同組合などによると、中心街にあるホテルの総客室数は現在2000室弱となっているが、新開業する三つと現在計画中のホテルも含めると700室程度増える可能性もある。既存ホテルは、外国人観光客の増加などで春から秋にかけての稼働率は好調だが、入り込みが減る冬季に稼働率が落ちる課題は従来と変わっていない。
 ホテルの開業が増えているのは、全国的な傾向で過当競争が始まっている観光地もあるという。組合の小林磨史会長は「共存が可能なように、冬季に観光客の入り込みを増やす取り組みを探っていきたい」と話している。