地域の話題

山形で伝統生かしたそばメニューの復活を模索

小口さんと本庄村長の話を聞く6人

 山形村の30~40代の若手そば職人とソバ生産者の計6人が、古くから家庭などに伝わるが、店ではあまり見かけないそばの食べ方を調べ、各店独自のメニューを開発する取り組みを始めた。各店での食べ歩きを促すスタンプラリーの実施も視野に入れている。「山形村を信州一のそばの里にする」という考えで、そばを活用した地域おこしにつなげる考えだ。

 焼きみそとおろした大根でそばを食べる方法を考える。しょうゆやかつお節などが十分に普及していなかった戦後しばらくまで、上大池などの民家で普通にみられたという。
 18日は村役場で、そば打ちが趣味で全国のイベントに参加している小口英俊さん(62)と本庄利昭村長(68)のいずれも上大池生まれの2人が、焼きみそなどを添える食べ方や全国の状況などを6人に教えた。
 本庄村長によると自身が10歳の頃までは、いろりでみそを焼いてそばに添えたといい、そばを食べるのは冬だったことなどを伝え、村としても6人の取り組みを応援する考えを示した。小口さんは焼きみそとおろし大根で食べる高遠そばを引き合いに、旧大池村が高遠藩の飛び地だったことにも触れ「若い人たちがまとまるのが素晴らしいこと。手伝いはいくらでもする」と激励した。
 6人は昔のことを知るほかの人にも話を聞いて往事の食べ方をさらに調べ、焼きみそとおろし大根を生かしたメニューを考える。月例の会合を開いており、企画内容を考えていく。石碾き蕎麦水舎の林武範さん(41)は「みんなで何かできたらいいと話していた。村にそばがある以上、そばを使って村を知ってもらいたい」と張り切る。「地元愛」という言葉を掲げるそば処木鶏の塙和貴さん(37)は「地元を盛り上げ、次世代にもつなげていきたい」と話していた。