政治・経済

安曇野の乗り合いタクシー・あづみん運行改善

 安曇野市内で運行されているデマンド交通・あづみん(乗り合いタクシー)について、昨年10月に運行方法を一部見直したところ、予約の取りにくさが改善され、延べ利用者数も増加した。18日の市議会6月定例会・一般質問で上條芳敬政策部長が説明し「一定の効果があった」と振り返った。ただ、利用者の実数が年々減少傾向にあることは課題だ。

 小林陽子氏(政和会)と臼井泰彦氏(共産党)の質問に答えた。あづみんは、市や運送事業者などでつくる「市地域公共交通協議会」が、平成19年度に運行を始めた。予約をした人の自宅から目的地まで直接送迎するのが特徴だ。ただ、予約が集中すると断られるケースも多く、利用者から不満が出ていた。
 このため、車両の配分を変更して改善を目指した。堀金地域のみが30分間隔で運行していたことから1時間間隔に改めた。堀金地域で使っていた車両が1台余るため、「応援便」として予約の多い地域の運行に充てた。
 市内全体で予約を断った件数は、昨年8月には1カ月間で計536件あったが、見直した後の今年3月は計214件で、322件減少していた。断った件数の減少は市内全地域で効果があった。例えば、穂高地域では昨年8月は計167件だったが、今年3月は計77件と大幅に減った。
 あづみんの延べ利用者数も増加した。10月~翌年3月の半年間で比べると、平成29年度は4万1604人だったが、30年度は4万2590人と986人増加した。運行の改善により、頻繁に利用する人たちを中心に使いやすくなったことも要因とみられる。
 ただ、実利用者数は減少傾向にある。最多の21年度は3301人だったが、30年度は2427人まで減ってきている。上條部長は「(利用の多い)高齢者に広報をしてきたが、実利用者数を増やすため、75歳以上の高齢者にあらためてあづみんの利用についてダイレクトメールを送付したい」と説明した。