地域の話題

ながわ観光協会着服問題 職員解雇で事業に支障

 松本市のながわ観光協会の元女性職員(55)が平成28~30年度に少なくとも約280万円を着服し懲戒解雇された問題は、協会ただ1人の事務職員が不在になる事態を招き、誘客活動やイベント開催などにも支障が出ている。4月に予定していた通常総会は問題報告の緊急総会に切り替えられ、本年度の事業計画・予算はいまだに決まっていない。同協会は遅くとも来月初旬までには通常総会を開き、事務職員についてもできるだけ早期に確保したい考えだ。

 奈川地区の各種観光パンフレットはもう残り少ない。通常は随時発注して補充しているが、職員不在のためにできないでいる。事務所が入る市奈川支所の職員は「一部のパンフレットは支所内に残り1部だけ。観光客に渡せず見せて案内するしかない」と嘆く。
 電話応対も影響を受けている。これまで事務所の固定電話と専用携帯電話の併用で元職員が対応したが、今は市支所職員が代理応答するなどしている。
 近代製糸工女の峠越えを再現する5月の「野麦峠まつり」は今年、協会ではなく、地元住民のふるさと奈川をおこす会が協力する実行委員会の主催に急きょ変えた。高宮澄男会長は「先々のイベント告知などが難しい状況だが、会員らの協力を得て乗り切りたい」と話している。