政治・経済

朝日のゲストハウス15日開所 長期滞在で魅力PR

15日にオープンする朝日村のゲストハウス

 地域の魅力を深く感じ取ってもらうため、長期滞在者の受け入れを想定して朝日村が設けるゲストハウス(宿泊施設)が15日にオープンする。御馬越の集落内にある古民家を活用し、宿泊の定員を10人とする施設を整えた。時間をかけてこそ感じ取れる村の良さを実感してもらい、村内への来訪者や移住者の増加につなげる。

 納屋の跡に木造2階建て延べ146平方メートルのゲストハウス「かぜのわ」を設けた。相部屋前提のドミトリー2室(各定員3人、1室は女性専用)と家族連れなど向けの和室(定員4人)、利用者同士や村民を交えた交流、食事ができる交流室などを置く。
 木造2階建て206平方メートルで築150年の母屋を改修して、染め物やレザークラフト、木工などの体験ができる施設「りんね堂」とした。村観光協会が行う体験プログラムの拠点にもなる。
 ドミトリーで素泊まりの場合で1泊3000円とするなど、利用料金を低く抑える。長期滞在を促し、豊かな自然環境や住民との交流など村の良さを感じ取れる機会を増やす。鎖川最上流部の左岸にある施設は山の懐に抱かれるような立地で、近隣には遊歩道などもある。目の前に確保した専用の畑で、ちょっとした農作業に気軽に触れる機会もつくる。
 村在住歴4年で、村の地域おこし協力隊にいた大久保正晃さんが代表の団体「TONARI」が指定管理者になった。大久保さんは「滞在中は何もしなくてもいい。普段は流してしまうようなことも流さず、見つめることができるはず」と話す。
 総事業費は5066万円で、国の財政支援が手厚い辺地対策事業債などを活用した。観光資源が乏しく、主要交通機関からの距離もある半面、自然環境など村独特の魅力を伝える手段として、自治体による設置は極めて少ないというゲストハウスの建設に踏み切った。村産業振興課は「村への移住を考える人たちが、村での生活を感じ取れる施設だ」と説明している。