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米寿の同級生慰問15年 安曇野で演奏会

 安曇野市三郷温のJAあづみあんしんの里楡で11日、小学校の同級生同士でハーモニカ慰問に取り組む榑沼喜代一さん(87)=松本市梓川梓=と下村みどりさん(88)=安曇野市豊科=の演奏会が開かれた。2人は、歌声を披露する上條長代さん(75)=松本市波田=とともに、3人で安曇野市と松本市の老人福祉施設3カ所を毎月訪れており、活動はこの4月に15年目に入った。毎回楽しいステージを届けようと日々の練習を欠かさず、米寿を迎えてますます張り切っている。

11日の慰問で2人は、「茶摘み」や「背くらべ」「みかんの花咲く丘」など懐かしいメロディーを10曲ほど披露した。榑沼さんが「梅雨のじめじめした時期だけれど、元気よく一緒に歌って」と呼び掛けると、集まった8人の利用者は一緒に手拍子をしたり口ずさんだりして演奏を楽しんだ。あんしんの里楡は2人が慰問を始めた場所で、顔見知りのスタッフも多く、リラックスした雰囲気の演奏会となった。
 2人は15年前にハーモニカ教室の交流会で偶然再会し、それまでにもボランティア演奏に取り組んでいた榑沼さんの誘いで慰問を始めた。昨年6月に運転免許を返納したという下村さんは「疲れて『もうだめ』と思うこともあるが、演奏後に車いすで近づいてきて『毎月楽しみにしている』と声を掛けてくれる人がいて、やっぱり頑張らなきゃと思う」とほほ笑む。
 長く取り組んでいるうちに、各施設とも2人より年下の利用者が増えてきた。榑沼さんは「米寿を迎えてこんなふうにやりたいことができるのは、家族の理解と協力があってこそ」と感謝しつつ「体に気を付けて、これからもできるだけ続けていきたい」と話している。

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