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出羽海部屋の木曽合宿へ土俵造り 町民相撲場、住民が手弁当で

俵を埋める溝を掘る中田さん(左)と子供たち

 大相撲・西小結の御嶽海関が所属する出羽海部屋が初めて行う「木曽合宿」が20日、木曽町新開の町民相撲場で始まる。3日目の公開稽古で使われる本土俵の整備を進めているのは地域住民で、まさに「手弁当」で2カ月かけてきれいに直した土俵は間もなく準備が整う。土俵造りを中心となって進める県相撲連盟競技部副部長の中田孝久さん(65)=木曽町新開=は「大相撲のどの部屋にも負けない最高の土俵。力士が稽古をしても壊れることはない」と太鼓判を押している。

 土俵準備は、4月21日に開かれた小・中学生相撲木曽大会の終了後に始まった。5月3日と4日に行った新しい俵作り作業には、かつて土俵造りを担っていた木曽相撲連盟顧問・柿崎庫之助さん(81)=木曽町福島=も駆け付けた。土俵の表面を10センチ余り削り、新たに土を盛り直した5月18日の作業では、地元の中学生と高校生らも一緒に汗を流した。
 6月2日に徳俵と内俵を埋設した後は、中田さんが毎日のように土俵に足を運び、木製の「叩き」と呼ばれる専用の道具で土を丹念に固め、水をまいて土俵の水分量の調整を続けている。
 本土俵の俵は2年ごとに交換する。今年は更新年に当たるが、合宿のために通常より1カ月早く作業を完了させなければならなかった。建設会社に勤める中田さんが土俵に足を運ぶのは仕事が終わった後の夜だ。「土俵の土は、手入れを怠るとすぐにひび割れてしまう。大変な作業だが『やらないわけにはいかない』という一心です」と話し、額の汗を拭っていた。
 土俵に土をたたき込む作業は合宿直前まで続く。

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