政治・経済

松本駅の再開発へ本腰 松本市がJRと連携協定締結へ

再開発の計画がある松本駅周辺

 松本市の菅谷昭市長は10日、市議会6月定例会の開会あいさつで、市の玄関口である松本駅の周辺開発に向けて、13日にJR東日本長野支社と連携協定を締結することを明らかにした。地方の拠点として国に選定された「中核中枢都市」の機能強化を図る上でも、市民や観光客らが使いやすく、「松本らしさ」を感じる駅前の再開発へ始動し、推進していく。

 菅谷市長はJRの開発計画について「市街地の活性化や中枢中核都市としての機能強化にもつながる」とし、連携協定は▽コンパクトで魅力あるまちづくり▽定住人口・交流人口・関係人口の拡大▽地域経済の活性化―に関することで双方が取り組むとした。「市並びに松本広域圏のさらなる発展につなげていきたい」と語った。
 松本駅開発計画については、JR東日本が平成29年11月に今後10年を見据えて公表した「生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)」で、地方中核都市の活性化策として新潟駅や青森駅と共に挙げた。市は昨年2月にJR長野支社から協力依頼を受け、定期的に意見交換を重ねて情報共有してきた。
 具体的な計画はまだ未定だが、築41年の駅ビル改築や駅西側の未利用地の活用が検討課題になる。
 現在の駅ビルは「やまびこ国体」が開かれた昭和53年7月に4代目駅舎として完成し、平成4年に4階部分が増築された。平成19年には市が松本駅周辺交通施設整備事業の一環で東西自由通路を開設し、駅舎の橋上化が図られた。
 駅前では松本城などのシンボルが見えず、松本らしさを感じる特徴に乏しいため、観光客から「残念」「もったいない」との声も聞かれる。市政策課の宮尾穣課長は「にぎわいを起こすため、地域経済活性化の起爆剤につながるよう行政も営みを一緒に考えたい」と話している。