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塩尻・東山の水道 安全性向上へ 松塩用水に切り替え

 塩尻市が東山区の飲料水の安全性を確実にするため平成25年度から進めてきた、東山水系水道システムの再構築事業が本年度で完了する。残る約400メートルの配水管の敷設を冬期間に行う予定で、地区内約100世帯全てが県松塩水道用水からの給水に切り替わる。

 東山区では現在、民家の少ない西部のみが松塩水道用水からの給水で、大半の世帯がある中部と東部、標高の高い地区は市設の東山水源から水を引いている。ただ、山中にある水源は動物のふん尿から水系感染症の一つで寄生虫病のクリプトスポリジウム症が発生する可能性がある。これまでの水質検査で問題はなかったが、万が一発生すると塩素が効かずに対応できないため、より安全な松塩水道用水に切り替えることにした。
 市はこれまでに市道高ボッチ線沿いに容量130立方メートルの配水池を新設したほか、既存の東山西部配水池から新配水池への送水管870メートルと送水ポンプ2台、新配水池から自然流下させる配水管1100メートル余りを設けた。残る配水管は市道高ボッチ線沿いに敷設するため、市道の冬期閉鎖中に工事を行う。
 システムの切り替えが完了すれば1日当たり約150立方メートルが松塩水道用水から東山区全体に給水される。これにより、加圧配水していた集落の停電による断水の問題も解消される。新配水池は容量が大きいため、市上水道課は「停電しても丸一日は給水できる」としている。総事業費は3億6500万円となっている。