地域の話題

外国人従業員の生活を独自に支援 山形の製造業・オーイケ

「一本締め」でパーティーを終える関係者(4月下旬、大池さん宅)
 山形村上大池のコンクリート製品製造会社・オーイケが、インドネシアから迎えている従業員や外国人技能実習生向けに日本語や日本文化を伝える取り組みを始めた。会社役員らと一緒に料理もするパーティーを開いたり、社内での日本語教室を行ったりしている。この地で働く縁のできた人たちが、地域社会になじむよう後押しをする。
 会社には13人のインドネシア人男性がいる。4月下旬に役員の大池幸一郎さん(73)の自宅で開いたパーティーには8人が参加し、すいとんを作って庭で日本の人たちと一緒に食べた。インドネシア国歌や日本の唱歌を歌い、最後はみんなで日本風の一本締めをした。  同社での技能実習生経験を経て松本市の女性と結婚し、家族と共に暮らす正社員のアグス・サトリアさん(47)は会社や地域での生活を楽しむが「子供の学校からの"お便り"を読んで理解するのがまだ難しい」と話す。入社したばかりのピトパン・ラフマディさん(25)は日本語検定2級の合格が目標で「仕事の技術も学び、将来はインドネシアで起業したい」と夢を描く。  大池さんは社内で日本語教室も始めた。中学校や特別支援学校などで教師を務めた経験を生かし、宿舎の食堂で身ぶりや手ぶりを交え、共に食事をしながら日本語で意思疎通をする。塩尻市の日本語学校に通っているチプト・ハディさん(27)は「7月に日本語検定3級を受ける。大池さんに教えてもらえるのはうれしい」と話す。  日本在住の長さなどにもよるが、言葉に不慣れで車を運転できず、宗教の戒律の関係で外食もしづらい人がいる。チプト・ハディさんは、共に働く仲間や支えてくれる人の存在が心強いと言う。今後は中国人を交えた集まりも考えている。大池さんは「異国に来て働く姿に尊敬の思いを感じる。精神的に安定して暮らし、働いてもらえるようにしたい」と話している。

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