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若手漆作家の作品 一堂に きょうから 木曽くらしの工芸館

 漆器産地の塩尻市木曽平沢で蒔絵を修業している一田萌里さん(32)らが7~9日、木曽くらしの工芸館で、全国の若手作家6人の作品を並べてワークショップ(WS)もする「URUSHI博覧会~てにとるうるし展」を開く。産地の活性化を願った初めての催しで、今後も継続開催する予定だ。

 多くの観光客でにぎわう「木曽漆器祭」に併せて実施する。福島県会津若松市や広島市、金沢市などで活動する20、30代の若手作家の漆作品を展示する。WSは豆皿や箸に金ぱくや銀ぱくを貼ったり、木のスプーンに漆を塗って拭き上げたりする。お茶と朴葉巻きが付き、8日と9日は塩尻志学館高校3年生の西口茉莉花さんが無農薬の抹茶を提供する。WSの参加費は3000~4500円。
 大阪府出身の一田さんは広島市の大学で漆芸を学び、一昨年6月に木曽平沢の蒔絵師に弟子入りした。2年間生活し、職人の高齢化が進んで技術や知識のある人が減っていると感じる一方、漆芸を学んだ学生が職業として選択しない状況を目の当たりにし、産地の発展と学生の選択肢の広がりを期待して企画した。
 今後も継続開催していく予定で、一田さんは「空き家を利用して漆芸を学ぶ学生の展示スペースをつくったり、漆のおもちゃを用意して子供が休憩できる場所をつくったりしたい」と意気込んでいる。

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