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木曽ペインティングス 空き家舞台に開幕

 全国から集まった芸術家が木曽郡内に滞在しながら作品を作り、展示する「木曽ペインティングス」(実行委員会主催)が6日、開幕した。3年目の今年は木祖村の薮原宿にある空き家が舞台で、26人の作家が参加した。屋内に残されていた家具や衣類なども生かしながら村の文化や歴史に光を当て、空き家問題や街並み再生といった地域の課題とアートを結びつけた多彩な創作が並ぶ。22日まで。

 展示会場は大銭屋・大つたや・新大坂屋・南寿屋・江戸枝屋(全て屋号)の5軒で、屋外の空き地にも作品が並ぶ。作家たちは、昨年9月から入れ替わり立ち替わり訪れ、放置されていた古民家を掃除し、村民の話を聞きながら構想を練った。
 村内の交流施設・笑ん館でオープニングイベントが開かれた。唐澤一寛村長は「にぎわいの創出につながってほしい」と期待した。村内に画材を扱う会社が多いことなどから、村は「日曜画家の村」を宣言している。イベントの企画者の一人で画家の岩熊力也さん(49)=木曽町日義=は「『平日の画家』である芸術家が集まった。木祖は今日から『全ての画家の村』」と胸を張り「今後、世界中のアーティストが移住してくる場にもなれば」と願った。
 各会場には、宿場の文化の象徴として、屋号の看板が掲げられ、看板作りを手伝った小中学生も見守った。同村に滞在したことがある画家・藤田嗣治(1886~1968)の仮装をするパレードもあり、藤田のトレードマークでもある丸眼鏡と「ちょびひげ」を付けた作家らが、イベントの開幕をにぎやかに彩った。

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