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見直そう昆虫食 上松で試食などのイベント

カウンターに用意された昆虫料理を皿に取り分ける参加者

 「すなっく蟲」と称し、長野の食文化の昆虫食を見直し、可能性を探る催しが4日夜、上松町小川にある施設「よろまいか」で開かれた。昆虫料理研究家で、NPO法人・昆虫食普及ネットワーク理事長の内山昭一さん(68)=東京都=から昆虫食の歴史や現状、味について聴いた後、来場した約60人が昆虫料理16品を試食した。

 国内ではかつて昆虫は日常的に食べられていたが、公衆衛生学の進歩に伴い、嫌悪の対象となり、食材から除外されるようになった。平成25年に、国連食糧農業機関が世界的な人口増と地球温暖化に伴う食料問題を解決する手段として昆虫食を推奨し、近年、注目が集まっている。
 内山さんは、昆虫食の利点に、栄養価の高さや、飼料効率の良さを挙げた。ラオスでは栄養改善を目的に食用昆虫の養殖事業が行われていると説明した。
 昆虫料理はイナゴの素揚げや、パクチー風味のゆでカメムシをあえたトマトサラダ、殻付きエビの食感に似たセミの成虫唐揚げなどが並び、来場者が皿に取り分けて試食した。正島町の町職員・原浩志さん(58)は「セミの唐揚げは香ばしくておいしい」と驚き、王滝村の王滝小学校3年・山下琉嗣君(8)は「蜂の子はクリーミーだけど、最後にニンニクっぽい味が、がつんとくる」と話していた。
 「虫の日」(6月4日)に合わせ、町地域おこし協力隊の山田百合香さん(36)が企画した。山田さんは「昆虫食も地域文化の一つ。今後も、郷土食を見直す機会をつくりたい」と話していた。

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