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3歳児へ、感性育むセカンドブック 松本市が本年度スタート

 松本市と市教育委員会は本年度、3歳児を対象に絵本を贈る「セカンドブック事業」を始めた。市内の子供への絵本贈呈は、生後10カ月で初めての絵本(ファーストブック)として配る「ブックスタート事業」を開始した平成13年度以来、18年ぶりの事業拡充となる。絵本に興味を持ち始める子供の感性を育み、視野を広げるきっかけづくりも狙う。

 市内の4保健センターで月1、2回ずつ行われる健診に中央図書館職員が出向き、「乗り物」や「家族」など11のテーマで用意した12種類から子供自身に好みの物を選ばせている。
 5日は南部保健センターで29人に配られ、「やったー」と跳びはねて喜ぶ子もいた。思いやりがリレー形式でつながる物語『どうぞのいす』を長女・小遥ちゃんがもらった藤波浩子さん(38)=笹賀=は「絵本は高価だけれど長持ちするからうれしい。自分が小さかった頃の絵本も読ませている。感情が育っていけば」と話した。
 ブックスタート事業は子ども読書活動推進法に基づき始まった。本年度から5カ年で子供の読書環境を整備する「第2次学都松本子ども読書活動推進計画」には、1人で本を読むことができる6歳児向けの「サードブック」の基本施策も盛り込まれ、導入が今後の検討課題だ。計画策定には、少子化や、スマートフォンなど通信機器の急速な普及といった環境変化が考慮されている。
 絵本贈呈には、本年度一般会計当初予算に1歳児約1900人を想定し168万円、3歳児約2000人の想定で260万円を計上している。