政治・経済

青木峠バイパスに詳細案 安全性重視 着工は未定

 松本地域と上田地域を結ぶ国道143号の青木峠付近の未改良区間(全長11キロ、松本市四賀~筑北村~小県郡青木村)について、県は4日、新トンネルを含む青木峠バイパスの詳細ルート案を明らかにした。現道より北側の全体延長4・3キロで、道路の線形が緩やかで走行性が高く安全性に優れるルートを選定したという。本庄1のホテルブエナビスタで開かれた、国道143号整備促進期成同盟会総会で示された。

 青木峠バイパスでは、トンネルを2本掘削する計画で、四賀の会吉地籍、筑北村東条や大沢新田地籍、小県郡青木村入田沢地籍に坑口計4カ所を設ける。筑北村では県道河鹿沢西条停車場線に接続させ、利便性を図る。トンネルの勾配は3%程度と緩くする。
 同国道は中信地域と東信地域を結ぶ主要幹線道路だが、青木峠付近は道路幅が狭い上にカーブが多く、交通の難所だ。新トンネルにより安全性が確保され、区間所要時間も現道より約16分短縮されて6分程度になる見通しだ。
 詳細ルート案は平成29年1月~今年3月下旬に開いた、県建設部を主とした「青木峠勉強会」で検討を重ねて絞り込み、トンネル坑口部分に絡む地元説明会を5月28日~6月2日の間に実施した。
 県によると、概算事業費は約150億円。事業化初年度の本年度事業費は1億2000万円で、地形測量やトンネル坑口部のボーリング調査、トンネル全線の岩盤の固さなどの調査を行う。本年度事業費の約5割の約6000万円は国の防災・安全交付金が充てられる。工事着手や事業完了時期は未定となっている。