地域の話題

緑化運動の大切さ見つめ直す 花フェスタでシンポ

メイン会場にあるシバザクラの花壇をデザインし表彰を受けた宮島さん

 信州花フェスタ2019のメイン会場・県松本平広域公園のやまびこドームで4日、信州の美しい景色や風景(ランドスケープ)の継承を考える「ランドスケープシンポジウム」が開かれた。造園に造詣の深い識者、ガーデニングの専門家らが自然豊かな県内各地の風景の魅力などを語り、来場者や緑化関係者が身近な景色の価値、緑化運動の大切さをあらためて見つめた。
 前半は「公園の父」と称された造園家・本多静六(1866│1952)の功績や信念に学んだ。明治期以降、日比谷公園をはじめ国内各地の大規模公園の開設に携わり、県内では臥竜公園(須坂市)などの設計を行った。地域住民の健康増進や自立した生活に資する公園設計をポリシーに、地域の文化、歴史、風土を生かした公園を残した。
 パネリストの1人で立教大学教授の小野良平さん(造園学)は、豊かな景色を未来に残すための大切な視点として「その土地に暮らす人が身近な風景の価値にあらためて気付き、官民一体で守っていくことが大事」と指摘していた。
 花フェスタに向けて、園内に整備されたシバザクラ花壇「ワイルドフラワー園」をデザインした県農業大学校1年の宮島辰弥さん(18)=南安曇農業高校出身=の表彰式も行われた。「春の訪れと雪解け」をテーマに県鳥の雷鳥と雪解けの清流、桜をデザインし、平成30年に公募29作品の中から選ばれた。宮島さんは「たくさんの方に見てもらうのは誇らしく、(デザインの採用が)自分の自信にもなった」と喜びを語った。

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