地域の話題

酒の樽サーバー商品化 木祖と上松の2社開発

 木曽伝統のおけ・たる文化にヒントを得て、木祖村薮原のマルオカ工業会長・湯川泰征さん(71)と、上松町荻原の木曽路青空工房代表・山本勝己さん(65)が開発を進めてきた酒の保管・給仕用「樽サーバー」が商品化され、このほど初出荷された。県産材のたるに日本酒やワイン、焼酎などを入れて保管・熟成でき、下部の蛇口から酒を注げる。今後、木曽の地酒や塩尻市のワインとの連携を視野に入れ、地域おこしを目指す。

 樹種はスギ、ミズナラ、ヤマザクラの3種類。スギは日本酒専用、ミズナラはワイン、ウイスキー向け、ヤマザクラは焼酎向け。2㍑と5㍑があり、ステンレス製の蛇口が付いている。
 サーバー内側には、生漆を塗布する新しい技術が使われている。ワインの熟成保存に使う酒だるは通常、内側を焦がす加工技術「トースティング」が施され、酒の熟成に欠かせない工程だが、生漆の塗布も同様の効果が期待できるという。同技術について、マルオカ工業と塩尻市内のワインメーカーが共同で特許を申請中だ。
 木曽伝統のおけ・たる文化を発信しようと平成29年に開発を始めた。樽サーバーに酒を入れると1週間ほどで熟成が進むといい、山本さんは「まろやかな味わいになる」と手応えを話す。今後も新しい樹種の開発を進める計画で、湯川さんは「酒やワインのメーカー、利用者の意見を聞き、さらに完成度を高めたい」としている。
 販売価格は1万3000~3万円。問い合わせは山本さん(電話080・5142・3747)へ。

連載・特集

もっと見る