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木曽病院の医療費支払い手続き一本化

 医療費の未払いに地元患者が多い状況を受け、木曽町福島の県立木曽病院は1日、これまで木曽郡内の患者に求めていなかった夜間休日外来(救急外来)受診時の支払い手続きを、郡外患者と同様の扱いに一本化する。▽後日に口座引き落としなる「後払いサービス」の申し込みをする▽1万円の「預かり金」を支払う―いずれかの手続きが郡内患者も受診当日に必要となる。

 木曽病院は郡内唯一の総合病院で、地元住民は後日に平日の一般外来を受診する機会も多いことから、夜間休日外来では受診当日の支払い手続きを求めていなかった。
 しかし、夜間休日外来の未払い患者の9割以上が郡内在住といい、郡外患者と同様の扱いが「やむを得ない」と判断した。木曽病院は人口減少と常勤医不足を背景に、平成28、29年度と赤字決算が続き「未払いへの対応もしていかないと、きちんとした経営ができない」と理解を求める。
 1日は休日扱いの土曜日のため、午前8時半以降の受診から新たな対応に移行する。人手不足の中、夜間休日は事務体制の人員を確保できず会計処理ができないため、いずれの場合も受診当日の支払いは求めない。医療費が確定した時点で、後払いサービスを申し込んだ場合は口座引き落としとなり、1万円を預けた場合は実際の必要額との精算となる。
 木曽病院は、全ての患者の未払い分を含めると計1500万円の未収金を抱える。未払い患者に対する督促通知の頻度を高めたり、入院患者に退院当日に支払いを求めたりと、未収金回収と発生防止の取り組みを本格化させている。
 夜間休日外来の支払い手続き一本化について、病院の駒形弘之事務部長は「決して受診を拒むものではない。お金がないから受診できないと思わず急病の際は受診を最優先してほしい」と強調する。その上で「支払いができない場合はぜひ相談してほしい」と話している。

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