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松本城・太鼓門と黒門の耐震強度が不足 震度6以上で変形の恐れ

特に耐震性が低かった太鼓門

 松本市の国宝松本城の東側にある太鼓門と南側にある黒門について、震度6強~7の地震に対する強度が不足していることが5月31日までに、分かった。特に太鼓門は耐震性が低く、建物が大きく変形する恐れがあり、松本城管理事務所は耐震補強工事が済むまでやぐら内部の特別公開などを取りやめることを決めた。

 松本城管理事務所が市民タイムスなどの取材に対し、昨年10月~今年3月に実施した耐震診断結果を明らかにした。太鼓門、黒門ともすぐに倒壊する状態ではなく、門の通行は今まで通りできる。各門の前に診断結果を記載する看板を設置して訪れた人たちに示すとともに、地震発生時は係員の指示に従って落ち着いて行動するように呼び掛けている。
 太鼓門やぐらは通常非公開だが、毎年4・7・10月に内部の特別公開が実施されるほか、城関連イベントの勉強会が開かれることもある。このため管理事務所は耐震補強工事が済むまでそれらの中止を判断した。
 補強工事の着工時期は未定で、「文化財に準じた工法の検討などが必要になる。工事完了までに数年かかる」と見込んでいる。管理事務所の原文彦城郭整備担当課長は「できるだけ早期に工事を実施したい。利用者にはご理解をいただきたい」と話している。