政治・経済

塩尻でナシの凍霜害が深刻 被害額5100万円余の見込み

本来は実がなる部分から茎が伸びているナシ。収量の大幅減が見込まれている

 塩尻市内のナシの凍霜害が広丘地区を中心に深刻な状況となっている。被害額は市全体で5100万円余りを見込み、特に被害が大きい主力品種・豊水の収量は例年の3割程度に落ち込む見通しだ。昨年9月には台風21号の暴風で収穫目前の豊水が多数落下しており、農家は2年連続の被害に肩を落としている。

 4月28日朝は市内で気温が氷点下まで下がり、満開だった豊水の花の多くが凍霜害を受けて受粉しなかった。60アールでナシを栽培しているJA塩尻市なし部会の部会長・柳沢勇一さん(59)=広丘堅石=の畑では現在、本来実がなる部分の多くから茎や葉が伸びている。栄養分が分散されてしまうといい「来年に実をならす枝からも茎や葉が出てきて、立派な実を付ける芽ができるだろうか」と、来年の収量減も懸念する。
 JA塩尻市管内では広丘堅石や広丘郷原、宗賀桔梗ケ原、下西条でナシの栽培が盛んで、JAの村山忠由営農指導員は「管内のナシは特産のブドウに並ぶほど主力の果実」と話す。なかでも豊水は、本年度の計画でナシ全体の5割強の収量を見込んでいた。
 西村泰博理事長は「市など関係機関の力も借りて万全の対策を講じたい」とし、農家に栽培管理を継続するよう求めている。

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