連載・特集

2019.6.27みすず野

 引きこもりの問題に世間の関心が向いているのは、川崎市の児童殺傷事件、元農林水産事務次官による長男刺殺事件があったからだが、引きこもり者だから事件を起こすわけでも、引きこもりを抱えた家族ゆえの事件とも言えない。事件とは結びつけず、引きこもりの問題にどう向き合い、支援してゆくかだ◆本県が初めて実施した調査で、県内には2290人の引きこもりがおり、30~50代が多く、その期間は10年以上の人が40%、5~10年が23%、3~5年が15%と当人の中年化、長期化が明らかになった。男性が7割を超える。2290人という数は、結構多いと感じるが、実際はもっといるとの指摘がある◆病気、失業、離職、当人の性格など引きこもりに至った要因はさまざま。私たちは当事者責任としてしまいがちだが、何かのきっかけで自分の家庭にも起こり得る、ととらえるべきだ。家族が悩みを抱えて孤立感を深めることなく、行政の相談窓口などを訪れ、つながりを持つことから始めたい◆そんな引きこもり家庭を食い物にする「引き出し屋」(悪質業者)がいて、被害が出ていると報道された。全くひどい話である。

連載・特集

もっと見る