連載・特集

2019.6.25みすず野

 本紙連載「さらば平成 私の物語」で、婚活パーティーを季節ごと自宅ログハウスで開き、成果を上げている丸山鈞さん(松川村)に登場していただいた際、複数の年配女性から問い合わせ電話を受けた◆いずれも「息子の嫁が見つからない。丸山さんの連絡先を教えてもらえないか」との内容だった。親の切実な思いが受話器の向こうから伝わってきた。晩婚化から未婚化に移行し、結婚難の問題が起きてすでに四半世紀。それまで若者は「結婚はいつでもできるから、独身時代を楽しもう」の意識が強かった◆いつの間にか「結婚はたやすくない」に変わり、適齢期の子どもを持つ親にとっては、心配の種になった。個人レベルでは結婚・出産は全くの自由、親は息子、娘の将来を案じて、ということだが、社会全体のレベルでは、結婚し出産してもらわないと、社会が成り立たなくなる。矛盾しているのである◆いま若い人の何割かは初めから結婚を諦め、婚活すらしないのでは、の声を聞いた。「結婚不要社会」が訪れる、と指摘する専門家もいる。社会はこれからどう変容するのだろう。それぞれ何に幸せを求めるのだろう。