教育・子育て

穂高西小通学路の安心の家 新たに4軒

 安曇野市の穂高西小学校(窪田尚幸校長)の一部通学路で、児童たちの登下校の見守りや非常時の保護などを担う「こどもを守る安心の家」が1軒も無い状態が1年近く続いていたが、このほど新たに4軒が協力してくれることになった。全国各地で子供が犠牲になる事件・事故も相次ぐなか、通学路の「駆け込み寺」とあって、学校や保護者からは安堵の声が上がっている。

 安心の家が無かった通学路は、学校から日吉神社を経てJR柏矢町駅までの間で、協力してもらっていた唯一の商店が昨年移転した。保護者や地区の民生児童委員らが「地域で子供を守らなければ」と協力者を探し、個人宅3軒と宅幼老所から快諾が得られた。
 安心の家は、登下校時間帯に人がいる通学路に面した住宅や店舗、施設に協力を求める制度で、学校長と警察署長、防犯協会連合会長が委嘱している。地区によってはトイレを貸したり、猛暑時に飲み物提供をしたりする家もあり、防犯面以外でも子供の力になっているという。
 穂高西小の大野幸児教頭と区の役員らがこのほど、新たな安心の家それぞれに足を運び、目印となるプレートを手渡して感謝を伝えた。委嘱を受けた穂高柏原の藤沢のり子さん(68)は「高校生になる孫も地域や安心の家にお世話になった。お返しができれば」とほほ笑んだ。同行した区の役員で、子供3人が西小に通う上條敏美さん(40)は「安心の家が無い間は家庭で不審者対応を話し合うしかなかった。とても心強い」と話した。 
 窪田校長は「高齢化や店じまいで安心の家が減ることはあっても、4軒も増えることはこれまでなかった」と胸をなで下ろす。28日に川崎市で登校中の小学生らが男に刃物で殺傷された事件に触れ「地域のつながりを深くすることが悲しい事件を防ぐ力になる。これからも協力をお願いしたい」と力を込めた。

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