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池田の新図書館より身近に 住民有志が移転準備、運営参画

「除籍本」をリサイクルするための作業をする町民ボランティア

 池田町図書館の移転準備が本格化している。新図書館を「町民が身近に感じ、親しめる図書館」にしようと、作業には町民有志にボランティアで加わってもらい、全7万3000冊におよぶ蔵書を整理する作業が進められている。町交流センター「かえで」に移転する新図書館は10月25日に開館する予定で、開館後の運営にもボランティアに加わってもらい、町と町民が一緒になって新図書館をつくりあげていく。

 町役場に隣接する現在の図書館は、移転を控えて今月6日に閉館した。町職員らによる移転準備が進められる中、27~29日には町民有志16人がボランティアで加わり、本の整理作業に取り組んだ。
 作業ではまず、職員が新図書館に運ぶ本と、新図書館には並べずに蔵書から外す「除籍本」とに分ける。町民有志は「除籍本」をリサイクルするために、図書館用のバーコードやラベルなどを本からはがす作業に取り組んだ。参加した市川操さん(88)=1丁目=は貸し出しや資料集め、講座参加で図書館によく足を運んだといい「お世話になった恩返しをしたい」と丁寧に作業していた。
 新図書館にも並べる本は、梱包した上で9月上旬までに運び、配架する。開館後も徐々に新たな本を増やし、将来は蔵書を7万5000冊規模にする。「除籍本」は2000冊ほどになる見通しで、7月7日に町公民館などで開催される「図書館さよならイベント」で無料配布する。
 町図書館は昭和57年6月に開館し、37年間で延べ36万1210人に121万5050冊を貸し出した。現在は、町民ら3949人(男性1457人、女性2492人)が利用者登録している。
 新図書館が入る「かえで」は8月末にオープンする予定で、新図書館開館までの間も、町民有志には配架や館内装飾、ポップ作りに協力してもらう。生涯学習課の下條浩久課長は「町民の皆さんに作業に参加してもらい、より身近で愛される図書館づくりを一緒にしていきたい」と話している。

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