地域の話題

園児の散歩安全を徹底 塩尻では合同対策会議

 8日に大津市の県道交差点で車同士が衝突、弾みで1台が信号待ちの保育園児の列に突っ込み園児ら16人が死傷した事故を受けて、全保育園や幼稚園の散歩ルートの危険箇所点検に向けた動きが中信地方でも本格化している。塩尻市では28日、市と塩尻警察署が市保健福祉センターで合同会議を開き、市内の保育園、幼稚園、認可外保育施設など全約20園の散歩コースの安全対策に乗り出した。

 会議には、市の建設事業部やこども教育部の各課、同署交通課が出席した。市内全園の散歩コースを洗い出し、注意を要する交差点や危険箇所を抽出、現場を合同点検して安全対策を図る狙いだ。
 抽出の方法や日程を詰める中では保育園側が「散歩コースは季節や学年によっても異なり無尽蔵。膨大な情報量になる」と指摘。関係者は同署による情報の吸い上げやヒアリングを経た上で、住宅地図を駆使しながら危険箇所に優先順位を付け、緊急性の高い場所から改修や啓発を進める方針を確認した。
 県交通安全運動推進本部は24日、大津市の事故を受けた緊急対策を発表した。これを受けて県内の各署や市町村が連携を図りながら散歩ルートの安全確保に向けて動き出した形だ。松本市や安曇野市でも6月末をめどに警察署が主体となって危険箇所の情報をまとめ、道路管理者と合同の点検や対策につなげていく。
 塩尻市こども課によれば、四季折々の自然や社会環境に五感で触れ合い多くの感動や発見を伴う散歩は、子供たちの心身の成長に大きな意味を持つ。「危険かもしれないから無くすというのでなく、皆で知恵を出し合うことで安全で楽しい散歩の時間を継続していきたい」と願っていた。