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下校中の児童に付き添い 川崎殺傷事件に衝撃、保護者や住民協力

 川崎市で登校中の小学生らが28日に男に刃物で殺傷された事件は、県内の子供を持つ親や教育・防犯関係者らにも衝撃を与えた。子供たちの安全確保を図り、あらためて学校や保護者、地域住民らに協力を求める動きが広がった。

 県警は事件発生から約3時間半後の午前中に、防犯情報などを発信する「ライポくん安心メール」を通じて、登下校中の安全確保へボランティアらの「見守り活動」に協力を呼び掛けた。メールを見た人たちに仕事などをしながら子供に注意を払う「ながら見守り」への協力も願い、県警生活安全企画課は「子供たちに皆さんで目を向け、安全確保に協力してほしい」としている。
 県教育委員会は28日、各市町村教委などに児童生徒の登下校時の安全を再確認するようメールで緊急通知した。県立特別支援学校18校のうち13校でスクールバスを使用していることからも注意を促した。県も私立小学校などに同様のメールを送った。
 安曇野市教育委員会は緊急連絡網システムを使い、小中学校の児童生徒の保護者らに事件発生を周知し、不審者への対応を家庭で再確認するよう、より一層の注意喚起を促した。
 松本市の田川小学校に2年生の娘を通わせ、28日も見守り活動をした高橋葉子さんは「普段の付き添いは(通学路の)途中までだが、今日は最後まで見守る。事件は怖くて悲しいことだ」と話していた。
 塩尻署は29日、管内の塩尻市と朝日村の全小学校の登校時間に見守り活動を実施する。
◇28日午前7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上で、「複数の通行人らが刺された」と119番があった。神奈川県警多摩署によると、スクールバスを待っていた同区中野島の私立カリタス小学校の児童17人や保護者2人の計19人が男に刺され、小学6年生の女児(11)と男性(39)が死亡した。男は自身の首を切り、約3時間後に死亡した。県警は、所持品などから同市の男(51)とみている。不特定の児童らを狙った通り魔事件とみて、殺人容疑などで容疑者死亡のまま捜査を進める。(読売)