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交通死 多発に危機感 安曇野署などが指導所

 安曇野市内で今年に入って発生した人身交通事故のうち、歩行中や夜間、高齢者が関わる件数が昨年よりも増えている。死亡事故も27日現在3件(死者3人、前年同日比3人増)起きており、近年だと6人が亡くなった平成28年に迫る多発ペースだ。危機感を募らせた安曇野警察署などは28日朝、市内で交通指導所を開設した。今後も取り締まりや啓発を強化する方針だ。

 同署によると、管内(安曇野市、麻績村、筑北村、生坂村)では27日現在、歩行者事故が18件(前年同期比7件増)、夜間の事故が43件(同6件増)、高齢者が第1当事者となる事故が47件(同9件増)起きている。いずれも発生場所はほとんどが安曇野市内だ。
 市内で今年起きた死亡事故のうち2件はともに、夜間に道路を渡ろうとした高齢者が車にはねられる事案だった。市内では28年9月に死亡事故の多発を受けて市が「非常事態宣言」を出した。29年と30年は死者がぞれぞれ1人にとどまっていただけに、今年の件数増への危機感は強い。
 同署交通課の原田篤志課長は「全国ニュースになるような悲惨な死亡事故が、いつ市内で起こってもおかしくない」と語気を強め「(夜間には)ドライバーはハイビームとロービームをこまめに切り替えて。歩行者は反射材を身に着けてほしい」と訴える。
 28日朝の交通指導所は穂高の国道147号柏矢町交差点に設けられた。安曇野署員や安曇野交通安全協会安曇野支部員、地域交通安全活動推進委員、デンソーエアクールの社員ら合わせて約50人がのぼり旗を手に歩道に並び、ドライバーに安全運転を呼び掛けた。
 市内では今年、人身交通事故が136件(同10件減)発生し、けがをした人が154人(同26人減)となっている。