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御嶽噴火の犠牲者慰霊「千体観音」制作進む

 御嶽山噴火の犠牲者の冥福を祈る千体観音を制作する彫刻教室が28日から3日間の日程で、木曽町福島の興禅寺(松山芳久住職)で始まった。寺での開催は4回目で、千体観音作りを呼び掛けた仏師・岩松拾文さん(77)=埼玉県=が制作指導に当たっている。

 28日は地元住民3人が訪れ、木曽ヒノキを彫刻刀で丁寧に彫り、高さ18㌢の白衣観音を仕上げていた。完成後に背面に、制作者名や願文を書く。教室への参加が3回目という野村武敏さん(82)=上松町栄町=は「仏像を彫っていると嫌なことも忘れ、夢中になる」と話していた。
 千体観音は29年1月に、岩松さんが主宰する仏像彫刻の「小仏彫刻の会」の全国の生徒に呼び掛けて始まり、これまでに約700体が完成した。松山住職によると、秋にも観音堂を改装し、観音像1000体を19段にして安置する棚を設け来年、開眼法要を行う。
 教室は6月25~27日にも開く。参加費は観音像を一から制作する場合が3000円、顔のみを仕上げる場合は1万5000円。初心者も歓迎する。問い合わせは興禅寺(電話0264・22・2428)へ。