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オオルリシジミ保護へ堀金・岩原地区で住民巡回

 安曇野市の国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区内に保護区がある絶滅危惧種のチョウ「オオルリシジミ」を、無届けの捕獲・採集から守るため、公園に隣接する堀金烏川の岩原地区で今月、パトロールが始まった。最近は保護区だけでなく、同地区でも個体が見つかっている。このため住民や日本自然保護協会(東京都)が協力し、巡回することにした。ステッカーを作成して車に張ったり看板を掲げたりして、保護する姿勢を示している。

 パトロールは、地元住民らでつくる岩原自然と文化を守り育てる会や、安曇野オオルリシジミ保護対策会議、日本自然保護協会などが企画した。
 ステッカーは、同協会が会員からの寄付を利用して20枚を作成した。全体的に警告をイメージする黄色にした。「オオルリシジミ生息地 パトロール」と記し、瑠璃色の羽を持つチョウのイラストを添えた。地元団体のメンバーなどが、オオルリシジミの成虫が発生する5~6月の間、自家用車などにステッカーを張り、日常的に運転して示す。
 看板は地区内の2カ所に設けた。県内の一部地域と、熊本県阿蘇地域にしか生息していない希少なチョウであることや、無断で捕獲・採集すると県希少野生動植物保護条例で罰せられる点も記した。
 国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区とその周辺地区では、守り育てる会や保護対策会議が、このチョウの幼虫が食べる草・クララを、公園の内外に植えて増やしてきた。今年は、岩原地区の少なくとも6カ所で飛んでいるチョウが発見された。産卵も確認された。守り育てる会の百瀬新治代表は「将来は岩原のあちこちで飛び交う姿が見られるように、力を合わせていきたい」と話している。