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演奏会で別れ惜しむ 塩尻北部子育てセンター

 塩尻市の北部交流センター・えんてらすに移転する北部子育て支援センターで25日、お別れコンサートが開かれた。平成19年の開所以来多くの母親たちに親しまれた施設で、センターを卒業した小学生らを含めて親子70組余りが集まり、取り壊し予定の施設との別れを惜しんだ。

 同センターは19年10月、吉田ひまわり保育園の旧園舎を活用して開設された。28年には「妊娠から子育て安心サポートルーム」も設置され、育児に悩む母親たちのよりどころや交流の場になった。広い園庭を活用したお花見や運動会、焼き芋会、家庭菜園など季節に応じた多彩な催しも人気で、12年間で延べ15万人が利用した。
 お別れコンサートには、これまでセンターで活動してきた育児サークルや子育てボランティアなど4団体が出演し、手遊びや歌、楽器の演奏で参加者を楽しませた。これまでの歩みを紹介するスライドショーもあり、目頭を押さえる母親の姿も見られた。
 1男3女を育てながら10年間利用している島田みずきさん(38)=広丘堅石=は「家族ぐるみで付き合う友人もでき、子育ての全てがセンターとともにあった。夫が仕事の土曜日に、お弁当を持って子供たちと来たのも思い出」と振り返り、感謝の中に寂しさをにじませた。
 同センターは6月12日から休館し、17日にえんてらすでプレオープンする。現在の建物は老朽化が進んでおり、道路の拡幅などに伴って取り壊される。