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穂高の残間昭彦さん母の闘病記出版へ募金

 安曇野市穂高有明で輸入ログハウスの販売・建築を手掛ける残間昭彦さん(56)は、脳腫瘍を患って3年前に79歳で亡くなった母・ヨシ子さんの闘病記を出版するため、インターネット上で寄付を募る「クラウドファンディング」に取り組んでいる。同じ境遇にある人たちの参考にしてもらうとともに、文章にして母の記憶を残したいと思い立った。

 文章は、11カ月に及んだ闘病生活について残間さんが付けていた日記が基になっている。「ありがとう」が口ぐせで朗らかな笑顔を絶やさなかったヨシ子さんが脳腫瘍の進行で失語症になり、体の機能が徐々に失われていく中で、本人や周囲の家族、医療関係者の心情がどう移り変わっていったのかを記している。
 ヨシ子さんは亡くなる前年、何かを予感したかのように行きたかった場所を次々と訪ね、さまざまなことを体験した。残間さんと兄・和雄さん(57)の親子3人で旅行に出掛けた時の子供のようにはしゃぐ様子について残間さんは「本当にうれしそうで、今でも忘れられない」と話す。
 抜粋文をネット上で公開しており、読んだ人たちからは「母にお礼を言いたくなった」「自分もがん患者。これは専門書と違い、メンタル面について書かれていてとても良かった」との声が寄せられているという。
 残間さんは「それぞれ形は違っても、母親との思い出は同じように心を慰めるものだと思う。そんなふうに読んでもらえたらうれしい」と話している。
 5月24日午後4時現在で5人が寄付しており、18万円(目標額150万円の12%)が集まっている。https://readyfor.jp/projects/zanmaから寄付できる。
 問い合わせは残間さん(電話090・3205・9473)へ。

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