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塩尻の重文・小松家住宅 市が一般公開に向けて整備へ

一般公開に向けて整備が予定される重文小松家住宅
 塩尻市教育委員会が同市片丘の国指定重要文化財・小松家住宅の整備を計画している。小松家住宅の土地と建物が昨年、所有者から市に寄付されたことを受けて、一般公開を視野に耐震診断や補強工事を進めたい考えだ。市内には重文建造物が6件あるが市所有の物件は初めてで、将来的な活用が期待される。
 小松家は江戸時代に北熊井村の名主を務めた家で、建物は17世紀後半~18世紀初頭の建築と推定される。寄せ棟平入りのかやぶき造りで床面積は157平方メートル。増改築が繰り返されているものの、近世農家の祖型を示す重要家屋と評価され、昭和48年に重文指定を受けた。  市教委は昨年度に敷地入り口の環境整備を終えており、本年度と来年度は耐震診断を行う予定だ。診断事業費は約1000万円を見込む。結果を基に耐震補強工事に着手したい考えで、5年後をめどに一般公開を目指す。  これまで市内の重文建造物は全て個人の所有だった。見学に制約が生じるケースも少なくない。初めて市所有の重文物件が誕生したことで、将来的に定期的な見学や活用が実現しそうだ。社会教育課は「見るだけでなく空間で過ごす活用にまで持っていきたい。建物の歴史や魅力を発信していきたい」としている。

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