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あがたの森公園移植ケヤキ伐採へ 枯死1年近く放置 

 県が松本駅南側で進めている県道兎川寺鎌田線の4車線化工事に伴い、松本市のあがたの森公園芝生広場に移植された後、枯死したケヤキが近く伐採されることが22日、分かった。「枯死した木を放置しておくのは景観上好ましくない」との声が公園利用者などから上がっていた。ケヤキを管理する市は「多くの人たちの目に触れる場所だけに、できるだけ早急に対処したい」としている。

 4車線化工事で伐採される予定だったケヤキ全56本のうち44本を市が受け入れ、今年4月までにあがたの森公園やアルプス公園、平瀬緑地など市内5カ所に移植した。
 あがたの森公園には平成28年2月に6本が移植されたが、公園の芝生広場で初夏に開かれる野外工芸展「クラフトフェア・まつもと」を主催するNPO法人・松本クラフト推進協会は「広場という開放された景観にふさわしくない」と指摘し、市が再移植した経緯がある。6本のうち5本はアルプス公園に移植されたが、残り1本については公園に残り、南西側に移植された。
 しかし、園内に再移植された1本は根付かず、昨年6月に枯れているのが確認された。その後も1年近く放置されていた。市公園緑地課は「支柱で支えられたケヤキは倒木の危険がなく、ほかのケヤキの移植作業を優先したため」と釈明する。
 クラフトフェアは国内外から約290組の作家たちが出展し、延べ約5万4000人が来場する大きなイベントだ。今年は25日と26日に開かれるが、伐採作業はフェア以降になるという。根元から伐採した後、根を抜き取る「伐根」も行う。
 市が受け入れた44本のうち、22日現在、あがたの森公園のケヤキを含む12本が枯死していることが確認されており、伐採や抜根などの対応が迫られている。

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