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千田さん空間作品 ドイツ競技会で最終選考に 豊科近美で展示中

 池田町に制作拠点を構えるインスタレーション(空間芸術)作家・千田泰広さんは、ドイツで開かれている「インターナショナル・ライト・アート・アワード」で、3人いるファイナリスト(最終選考進出者)の1人に選ばれた。光の芸術作品で競うコンペティション(競技会)で、出品作は安曇野市豊科近代美術館の特別展でも展示している。

 作品は深い森を意味する「ミュルクビズ」と名付けた。光源の付いた輪が動くと、部屋の中に張られたナイロン糸が反射し、闇から光があふれ出る。近代美術館の指定管理者・安曇野文化財団の長崎大幸理事長は「初めて花火を見た時のような気分になる」と話す。
 コンペはドイツのウナという都市で行われ、57カ国から347作品の構想が寄せられた。ファイナリストに選ばれた千田さんは現在、ドイツに滞在し、作品を制作中だ。3人の中から6月上旬に受賞者が決まる。千田さんは「この作品は最初の発表から10年近く掛かったが最も良い展示環境に届けることができた。丁寧に作っている」とコメントを寄せた。
 千田さんは光と場所の特性を把握し、緻密な計算でアート作品を生み出す。国内やオランダ、チェコ、フランスなどでアートの祭典や展示に参加し、受賞も多い。長崎理事長は「優れたアーティストで科学者でもある。間違いなく新しい時代の担い手だ」と絶賛する。
 作品は近代美術館の「千田泰広展」で展示中で、国際的に注目される現代アートを間近で見られる。入館料は一般600円、高校、大学生400円(中学生以下無料)。午前9時~午後5時。月曜休館。

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