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こども病院が2科新設 アレルギー・感染症に対応

 安曇野市豊科の県立こども病院は本年度、アレルギー科と感染症科を新設した。増加傾向にある食物アレルギーへの対応を強化するとともに、子供にとって風邪をはじめ最も身近な病気である感染症について、予防と治療の体制を充実させる。二つとも地域住民の関心が高い分野で、地元の医療機関とも連携しながら専門性の高い医療を提供していく。

 アレルギー科は平成26年に設けた専門外来から移行した。小池由美部長を含む医師2人体制で、アレルギー反応を引き起こす可能性がある食品を少しずつ食べる「負荷試験」に取り組む。原因物質が特定できたら、食事療法とショック症状の対応を指導する。
 食物アレルギーでは血液検査がよく行われているが、正しい診断を下すためには負荷試験が必要になる。こども病院で負荷試験を受けた結果、アレルギーがあるとして除去していた食材を食べられるようになった例も少なくない。こども病院の負荷試験の件数は年々増えており、26年度は82件だったのが、昨年度は4倍近い310件となった。
 小池部長は「食材の過剰な除去を防ぐためには、きちんとした検査が欠かせない。公開講座などにも取り組み、正確な知識を広める活動に力を入れたい」と話している。
 感染症科の新設はインフルエンザやはしか、風疹の流行を踏まえた対応で、南希成部長を含む医師2人体制で診察に当たる。近年は国際的に子供への適切な抗菌薬(抗生剤)の投与が求められており、地域の医療機関向けの講習会を開くなどして、正確な知識を広めたい考えだ。
 こども病院の中村友彦院長は「小児医療の『最後のとりで』と言われるこども病院の専門性を生かし、子供にとって身近な病気への対応にも力を入れていきたい」と話している。