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旧開智学校 来館者次々と 国宝指定へ例年の2倍

 松本市開智2の国重要文化財「旧開智学校校舎」が国宝に指定される見通しになり、発表から一夜明けた18日の旧開智学校には、国を代表する文化財となる旧校舎を一目見ようと観光客や市民が次々と訪れた。出入り口に「祝国宝指定」のパネルが飾られ、受付窓口で「国宝おめでとうございます」と言葉を添える来館者もあり、祝福ムードに包まれた。

 旧開智学校によると午前9時の開館前から写真を撮りに来る人が目立ち、午後5時の閉館までに694人が来館した。この時期の週末では例年の2倍ほどに当たるという。
 家族4人で訪れた城西1の主婦・安藤美里さん(35)は、もともと18日の来館予定だったところに国宝指定のニュースが舞い込んで驚いたという。「(国宝の)松本城がすぐ近くにあって、もう一つ国宝になるなんてすごい」と語った。
 17日から1泊2日の日程で松本を訪れた千葉県の会社員・寺脇重紀さん(60)は、35年前の昭和59年に旧開智学校を訪れて以来2度目で、宿泊先のテレビで国宝指定のことを知った。「もともと来る予定だったが、国宝指定と聞いて見に行かなければと思った。昔の建物を大事に残している努力が感じられて良かった」と、感慨深そうに話していた。
 旧開智学校校舎は明治9(1876)年に完成した擬洋風建築の代表作で、近代学校建築としては初めての国宝指定となる。旧開智学校は「近くに住んでいても、館内に入ったことがない人もいると思う。市民に注目してもらうきっかけになれば」としている。