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木曽RC50年で金澤翔子さん記念揮毫

 木曽郡の有志が所属する奉仕団体・木曽ロータリークラブ(RC、小林利恵子会長)の創立50周年記念行事が18日、木曽町文化交流センターで開かれ、国内外で活躍するダウン症の書家・金澤翔子さん(33)=東京都=が記念揮毫をした。一般に公開され、約200人が金澤さんの卓越した書と、明るい笑顔に引き込まれた。

 金澤さんは畳1枚分の用紙を2枚使って「令」「和」としたため、子供も息をのんで筆運びを見つめた。途中、補助役の母親・泰子さん(75)=東京都=との視線のやりとりや、わずかな会話から親子の温かな関係が伝わり、ほほ笑みも誘っていた。
 揮毫後の講演で泰子さんは、金澤さんが1人暮らしをして3年目になったとし「1人暮らしなんてできないと思っていた。子供にはすごく力がある。どうぞ皆さんも信頼して任せてみてください」と呼び掛けた。
 生まれた時は涙に暮れたが、娘の純粋さ、人の喜びを自分の喜びとする優しさ、常に「幸せマックス」な心の持ちように導かれて意識が変わった経緯を語った。「今はとっても幸せ。翔子がダウン症で良かったと心から思う」と笑顔を見せ「成績が悪くても会社に行けなくても幸せになれる。全ては心がつくり出すもの。翔子に教えられた」との言葉に拍手が送られた。
 金澤さんが事前に揮毫した「木曽はひとつ」の書も披露された。小林会長は式典で「地域を取り巻く状況は厳しいが、皆で取り組めば必ず乗り越えられる。『木曽はひとつ』の言葉を胸に一丸となって盛り上げたい」と決意を示した。
 木曽RCは昭和44年に発足した。22人が所属し障害者支援の寄付や植樹など多様な奉仕活動をしている。