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旧開智学校が国宝に 近代学校建築で初

 文化庁の文化審議会は17日、擬洋風の意匠をまとった先駆的な学校建築で知られる国重要文化財「旧開智学校校舎」(松本市開智2)を国宝に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。近代学校建築として初めての国宝指定となる。県内の建造物としては昭和28(1953)年の善光寺本堂(長野市)など以来66年ぶりの国宝指定で、松本市内では松本城天守に次いで2件目の国宝となる。

 旧開智学校校舎は明治9(1876)年の建築で、木造2階建てになる。建築面積は513・58平方㍍。見積書など建築関係資料の文書56点と図面7枚も国宝指定の対象に含まれる。
 地元の大工棟梁・立石清重が設計・施工を担い、唐破風などの伝統的な和風建築と、石造り風の外壁といった当時最新の洋風建築の要素を融合した独創性豊かな意匠の造りとなっている。
 旧開智学校校舎は当初、現在の松本市中央1の女鳥羽川沿いにあり、昭和38(1963)年まで現役校舎として使われ、昭和39年に現在地へ移築された。翌年からは博物館施設として公開保存され、明治時代の建築や教育の歴史を多くの見学者に伝えている。
 今後、官報告示をへて正式に国宝に指定される。 

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