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故・近藤さん絵画でしのぶ 穂高で初の作品展

 安曇野市穂高北穂高で鍼灸院を営みながら好きな絵を描き続け、昨年11月に69歳で急逝した近藤知昭さんの初めての作品展が15日、近くの安曇野高橋節郎記念美術館で始まった。「いつか多くの人に見てもらいたい」との遺志を受け、妻・広美さん(69)と長女の中木滋子さん(41)=神奈川県相模原市=が企画した。地元の仲間や学生時代の友人らが訪れてしのんでいる。19日まで。

 安曇野や松本市の風景、上高地や北安曇郡白馬村から眺める山並み、四季折々の花、家族などさまざまな対象を描いた油彩、水彩、スケッチ計30点を並べた。自宅に残された約70点の作品の中から、特に思い出が詰まった大切な作品を2人で選んだ。
 家族思いだった知昭さんが、秋田県や京都府で学生生活を送る滋子さんのためにせっせと描いた絵手紙も並んでおり、穏やかで優しい人柄が伝わってくる。
 知昭さんが亡くなってしばらくは悲しみに暮れていた広美さんだったが、自宅で絵を眺めているうちに、何とか世に出してあげたいと思うようになった。折しも知昭さんの大学時代の友人たちが関西や名古屋市から訪ねてくることになり、家族を愛して趣味を楽しみ、充実した人生を送っていたことを知ってもらうのに良い機会と作品展を思い立った。
 知昭さんは友人の影響で約20年前に絵を始め、7年前に相模原市から安曇野市に移り住んでからは一層精力的に取り組み、地域の人たちの力作が並ぶ北穂高芸術展にも毎年出品していた。広美さんは「描くことが本当に好きで、一晩中寝ないで打ち込んでいたこともあった。大勢の人に見てもらえたら本人も喜ぶと思う」と話している。
 入場無料で午前9時~午後5時。問い合わせは安曇野高橋節郎美術館(電話0263・81・3030)へ。

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