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南木曽の田立に茶摘みの季節 

 県内では数少ないお茶産地・南木曽町田立で15日、お茶摘みが始まった。4月の寒さと凍霜害で生育が遅れ、昨年より10日遅いスタートとなった。ようやく訪れた適期を逃さないように、生産者は忙しく新芽を摘み取っていた。

 田立では、先端の新芽3枚「一芯三葉」を年1回だけ機械を使わず手摘みする。小幡忠実さん(76)の約30㌃の畑では家族や近所の人4人が出て、熟練の手つきで次々に摘み、腰の籠に入れていた。
 高齢化で人手確保に苦労する中、今年は茶摘みと田植えが重なり忙しいという。それでも小幡さんの妻・貴代子さん(72)は「今年も無事にお茶摘みができた」と笑顔を見せ、茶どころの歩みをまた一年重ねられた喜びをにじませていた。
 地区にあるJA木曽の製茶工場も稼働し、葉の受け入れを始めた。手早く加工する必要があるため、搬入量が多い日は未明まで工場を動かして対応する。今年は6月5日ころまで作業が続く見通しで、昨年の3分の2程度、10㌧ほどの生葉の受け入れを見込む。JA木曽の新茶とペットボトル飲料「お茶だにぃ~」の発売は共に5月末ころを予定し、南木曽支所などで販売する。