地域の話題

南木曽町読書・東山の散策マップ完成

 昭和30年代まで子供の遊び場だった南木曽町読書の里山・東山の再興を目指す地元の三留野地域振興協議会が、一帯の散策マップを作った。樹木伐採や登山道の手入れを担う住民組織・東山公園保存会と連携し、これまでの整備作業と環境調査の成果をA4用紙両面に凝縮した労作だ。マップが東山への関心を高め、子供も観光客も気軽に親しめる憩いの場づくりに役立つことを願う。

 小型無人機・ドローンの空撮画像を使い、東山と麓を通る中山道、三留野宿の位置を示した。東山の歴史や再興に向けた経緯、円空仏や等覚寺、東山神社といった周辺の歴史遺産・名所の情報も盛り込んだ。県の地域発元気づくり支援金を受けて2000部を作製して南木曽駅や町役場に置き、地元各世帯に配布した。
 地域振興協議会と保存会は3年前、東山再興の作業を本格化させた。忘れられた存在となり荒れていた山に手が入り、木曽川対岸にある菜の花畑や国重要文化財・桃介橋が山頂から見えるようになり、登って遊ぶ子供も増えている。
 昨年度は専門業者に委託して本格的な測量や植生調査を実施し、希少植物を保護する範囲と手を入れる範囲を明確にして将来の整備方針を定めた。一連の成果を反映して完成させたのが散策マップだ。
 今後は、登山道沿いなどにミツバツツジを植える計画で、外国人観光客向けの英語版マップ作製も視野に入れる。保存会事務局の奥野惠子さん(72)は「子供が登る場所になってきたのがうれしい」と喜ぶ。保存会長の松原朗さん(72)は「登っても下から眺めても魅力的な山にしたい」、地域振興協議会長の白金温さん(69)は「みんなに愛される山、憩いの山にしていきたい」と意欲を語る。