教育・子育て

生坂村・中学生の学習塾 全学年に対象拡大

大学生の指導を受ける村内の中学生
 生坂村公民館が中学生向けに行う学習支援事業・地域未来塾の本年度の講座が、11日にB&G海洋センターで始まった。開講式が開かれ、中学生と、学習支援員として指導に当たる信州大学の学生・大学院生が顔合わせをした。3年目の今年は対象を1年生にまで拡大して全学年とし、村内の中学生30人の76・7%に当たる23人が受講を申し込んだ。
 教科は英語と国語、社会、数学、理科で、会場でそれぞれに勉強する中学生の質問に大学生らが答えたり、課題を与えたりする「個別指導形式」とする。来年2月までの土曜や長期休暇期間中に計35回を計画し、専門性を生かして教職を志望する学生が教える。  生坂中学校1年の平林希美さん(12)は「授業だけだと復習をしても頭に入りにくい。塾で勉強すればより理解できるのでは」と期待する。2年の藤原遼人君(13)は「数学が苦手。少しでもテストの点数を上げたい」と話した。  学習塾がなく、勉強の場が学校と家庭に限られる村内の中学生を支援する。高野茂吉公民館長は「世代が近い学生の指導は、刺激が入る"角度"が違う。勉強は理解ができると好きになる。受講でその入り口が増える」と説明する。事業を始めた平成29年度以降、教科を増やし、対象学年を拡大してきた。  村による取り組みは県内ではほかに例がないという。大学生は中学生と接する機会が少なく、塾での体験は学生らにとっても貴重だという。人文学部1年の江崎美祈さん(18)は、英語と社会科を担当する。中学生時代に苦手だった歴史が、高校生になってからは楽しくなったといい、「自分の経験も伝えられれば」と話していた。

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