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令和元年5月1日の松本城御朱印が大人気

松本城で有料で頒布している「御朱印」。大型連休中大人気で、「令和元年5月1日」には特に大勢が求めた

 松本市の国宝松本城で、松本城管理事務所が希望者に有料頒布している「天守登閣記念朱印符」(御朱印)の頒布枚数が、4月27日~5月6日の大型連休中に、昨年同期間の11倍以上となる8233枚に上った。新元号となった「令和元年5月1日」は、この日付が入った御朱印を求め期間中最多の1606枚が頒布された。近年の御朱印ブームと改元で祝福の機運も高まり、一層の拍車がかかったようだ。

 御朱印は、松本城の第20代城主・戸田光行公と第23代城主・戸田光則公の花押がデザインされたものと、昨年11月に新版として発行した第3代城主・小笠原秀政公の印章「弌剣平天下」をあしらったものの計2種類がある。改元にあわせ、市内の書家に依頼し字体も一新した。頒布方法は1枚ずつと2枚セットがあり、セットでの頒布が多いという。
 新時代の幕開けとなった5月1日は大型連休対応で開門時間を30分早め、午前8時の開門直後には御朱印を求めて管理事務所を訪ねた来場者がいた。御朱印は印刷してあるため、職員は日付を入れるだけだが、職員3人で対応しても「かなり多忙」(管理事務所)だったという。この日は市制施行記念日で松本城本丸庭園も無料開放されたことも重なった。雑誌掲載やテレビ放映の影響もあったとみられ、手島学所長は「(頒布数が)多くなるとは思っていたがまさかここまでとは」と驚きつつ、「お城の維持管理にも役立てられるのでありがたい」と話している。
 御朱印は神社仏閣の参拝記念に授かるのが一般的だが、城郭での頒布は現在、全国で約40カ所ある。上田市の上田城趾では、本丸跡に鎮座する眞田神社が主に頒布しているが、「連休中はかつてないにぎわいだった」とし、現在数を集計中だ。松本城と同じく天守が国宝指定された5城の一つで、「日本の名城100選」に選ばれた年間75万人が来場する彦根城(滋賀県彦根市)では今年の大型連休中、前年同期間の6・2倍の3269枚が頒布されたという。