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カラスの巣 電柱に残置も 安曇野 中電が再営巣での停電防ぐ

 「カラスの巣 残置中」と書かれた標識が、安曇野市穂高の電柱に掲示されている。道行くドライバーは不思議そうに眺めている。見上げると、確かに電柱の頂に巣がある。中部電力によると、カラスの巣は電線に接触して停電の原因になるため、直ちに取り除くなどの対策を施さなければならない。ただ、この巣のように、電線に触れる恐れがない場合は、あえて残した方が停電を防ぐことになるという。どういうことだろうか。

 カラスが営巣している電柱は、県道小岩岳穂高停車場線の穂高東中学校南交差点(碌山公園の南西付近)にある。下部には、緑色をした腕章のような標識が巻かれており、巣をあえて残していることを表示している。電柱の頂上付近には、木の枝のようなもので巣が作られている。しばらく観察すると、すでに子育て中なのか、親鳥が時折訪れては、また飛び立っていく。
 春先から初夏にかけては、カラスの巣作りが多くなるという。平成21年5月には松本市島内で、電柱の上にあったカラスの巣が電線に触れて、送電が停止し、この影響で約1500戸が停電した。カラスの巣は生活に大きな影響を与える可能性がある。
 ただ、中電の安曇野営業所によると、穂高の電柱にある巣は支障がないため、あえて残しているケースという。繁殖期に除去しても、再び同じ電柱の危険な場所に巣を作ったり、別の電柱に移って営巣したりして、逆に停電を起こす可能性があるためだ。今後は、カラスのひなが巣立ったことを見届けて、巣を除去することになる。同営業所は「年内には撤去する予定」としている。

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