連載・特集

2019.5.27 みすず野

 「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」は古代中国の思想の一つ、人生を四季に合わせたもの。皆さんはいまどれに当てはまりますか。この青春は10、20代を指すと思われるが、青春のイメージとしては二十歳まで、もっと絞ると高校時代だ◆壮年、老年に至ると、高校時代の一コマ、二コマを思い出すことはあっても、当時の心情を微に入り細にわたってわき上がらせることはまずない。青くさいので、忘却したい思いのほうが強い。しかし、何かのきっかけで鮮烈によみがえり、あの心情が原動力になって今日に至っている、と思い当たる◆松本市のキッセイ文化ホールに、金井貞徳新館長を訪ね、金井さんが松商学園高校教諭時代の生徒とのふれあい、指導の話をされた折、もう45年近く前になる高校時代の心情が、担任教師の言葉とともに、突き上がるようによみがえってきた。ものを書く、記者という仕事に就く原点がそこに◆高校時代は、その後の人生の方向づけをする、最も大事な時期にちがいない。単に受験や就職の勉強をする、しない、部活をする、しないではなく、もっと底辺の"土壌"をつくるという意味においてである。

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