連載・特集

2019.5.26みすず野

 人生をやり直せるなら、甲子園球場のグラウンド造りを担う阪神園芸に就職したい。ホースで水をまくと、乾いて白茶けた内野の土が焦げ茶色に変わる。あの筒先を操る巧みな技に憧れるのだ。何年くらいで習熟できるのだろう◆試合が始まり、応援席が殺気立つ。回の先頭打者が出塁して「反撃ののろし」を上げ、雪辱を期した相手を「返り討ち」にする。他に「被弾」したり、盗塁を「刺し」たりとスポーツの描写は合戦さながら。金田一春彦博士も著書で「利害恩怨のニュアンス」と面白がる◆きょう千秋楽を迎える夏場所では、多くの県民がテレビ桟敷で「引くな!」と叫んだ。心配ない。9日目に北勝富士関を破った相撲を貫けば、御嶽海関が「捲土重来を果たす」日はきっと近い。J1松本山雅FCはしばらく勝利から遠ざかる。名古屋のゴールをこじ開け、きょうこそ「一撃食わせたい」◆乾いたグラウンドのようだった畑に畝や支柱が立てられ、ネギやナスの苗が並んで山の緑も濃さを増す。月曜日にかけて暑さが続くそうだ。クラフトフェアや信州花フェスタの会場に足を運ぶ人もあろう。こまめな水分補給を心掛けたい。

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